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「イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム」活動日誌 平成29年度花日和夏号(平成29年6月発行) | 花巻市

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Academic year: 2018

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大 迫 地 域 担

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集職種は、大迫の林業担当でした。

 実は私、林業に携わった経験も知識もゼロだったんです。けれど「素人」だからこそ、今までにない目線で林業の魅力や可能性を発信しできるのではと考え、これまで舞台などアートの分野で携わってきた企画・運営の経験もここで生かしたい、と応募しました。そんな林業初心者の私を採用していただき、2016年8月に大迫地域の隊員として着任。現在は、地元の林業従事者への現状調査と、外部の人や若い世代に向けた「林業体験型イベントの開催」などに

取り組んでいます。

 大迫はもともと林業が盛んで、今も林業を生業にしている人がいます。手入れがされている山は、素人の私から見てもすごくきれい。この風景をずっと大事にしていってほしいなと思います。その一方で、木材を出荷しても高く売れない、高齢化や後継者がいないなどの理由で荒れている山も少なくありません。山林を所有する方々に今後の管理についてなど話を伺うのですが「先祖代々受け継いできたものを自分の代で手放したくない」「他人に任せるのには抵抗がある」という思いもあるため、山を新しい世代へとつないでいく難しさを感じています。 

 担い手が減りつつある大迫の林業ですが、私は知れば知るほど魅力を感じています。何十年先を見据え山全体をデザインしていく作業は、時間的、空間的にもスケールが大きく、クリエイティブな仕

事。そんな山の価値や林業の魅力を町外の人や若い世代に知ってもらいたいと、地元の人と一緒に体験イベント等も企画・運営しています。大迫の魅力を多くの人に感じてもらい、いずれは「山の担い手」になってくれる人が現れたらいいなあと思っていますが、私が取り組んでいることは「種まき」のようなもの。すぐに答えや結果が出るものではありません。あと2年の任期のなかで、ちょっとでも芽が出たらいいなあと思っています。  私は広島の出身ですが、両親が秋田で暮らしていた時期があり、私も生まれてすぐから1歳ぐらいまで秋田にいました。当時の記憶はありませんが、両親は秋田が「すごくよかった」といつも言っていたので、ずっと東北に憧れのような気持ちを持っていました。

 演劇などの舞台芸術が好きだった私は、大阪の大学を卒業後、京都を拠点に劇団などの公演の広報やサポート、劇場施設の企画運営などに携わってきました。その仕事がひと区切りついて次のステップを、と考えていたとき、仙台市内にある施設で同じような職種の募集があるのを見つけて応募。2014年に念願の東北暮らしをスタートさせました。

 仙台に来てからは、岩手にしょっちゅう足を運び、県内各地の郷土芸能を見て回りました。「こんなに通っているなら、岩手に住んだほうがいいんじゃないか」っていうくらい(笑)。そうしているうちに、花巻が地域おこし協力隊を募集していると知り、タイミングもよかったので「応募してみよう」と思いました。募集していた四つの地域のうち、私が希望したのは「早池峰神楽」の里・大迫。募

大 迫 の 山 の 魅 力 を 伝 え 、 未 来 へ と つ な ぐ「 種 ま き 」を し て い ま す

「花巻市をもっと元気なまちにしよう!」と、市内各地域で活動中の「イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム(地域おこし協力隊)」。都市部から隊員として花巻に赴任し、地域のために奮闘している隊員たちをシリーズで紹介します。

NO. 5

「イーハトーブ地域おこしプロジェクト」とは? 市内各地域(花巻、大迫、石鳥谷、東和)の課題解決に 新しい目線で取り組むために、主に都市地域の意欲ある 人材を「協力隊員」として受け入れ、地域の一員として 活動してもらうプロジェクト。任期は3年で、平成27年度 から導入しています。現在、10人の隊員がそれぞれの地 域に入り、中心市街地の空洞化、後継者不足による主要 産業の縮小、少子高齢化や人口減少による地域の活力減 退といった課題に取り組んでいます。

大迫の自然

山がすぐそばにあり、山の中の方まで探さず とも、ちょっと寄り道すれば山菜がいっぱい 採れる(もちろん許可は必要です)。あと星 がきれい! 大迫のどこからでも、夜空を見上 げるだけできれいな星空を見ることができま す。自然が近くにありながらモノも適度に手 に入るし、盛岡や遠野などへのアクセスもい

い。「ちょうどいいまち」だなと思います。 大迫の好きな場所

早池峰山や、神楽に関する資料が 展示されている「大迫郷土文化保 存伝習館」、展望台のある向山から の景色など、好きな場所はいろいろ ありますが…。住んでいる場所の近 くを流れる川の雰囲気も好きです。 夏に水遊びをするのも楽しみです。

大迫の人私がイメージする「東北人」より、距離が近く てフレンドリーだなと思っています。出会った 人はすごくいい人ばかり。そして、熱い人が多 いですね。これも意外でした。特にそれを感じ たのが「あんどん祭り」。もちろんあんどんも 綺麗なのですが、祭りに対する町の人の思い やパワーを感じ、すてきだなと思いました。

野口隊員の「大迫暮らし」

(上)2016年に初め て参加した「大迫あ んどんまつり」。「地 元の人たちの熱気 がすごかった!」と振 り返ります。

(右)花巻市役所大 迫総合支所内にデ スクがあり、事務作 業などはここで。「と てもアットホームな 雰囲気です」

(①・②・③) 林業について学 ぶ「釜石・大槌バ ークレイズ 林業 スクール」にも参 加 。現 場で の 作 業を見学・体験し ました。 2017年5月23日に開催された「大迫中学校改 築記念七折橋市有林植樹祭」でのひとコマ。

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参照

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